キッチンソムリエ クッキングスクール

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2022/10/06

油のこと





「油」と聞いて糖質やグルテン以上に「避けるべきもの」と思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。
これは正しくもあり、間違いでもあります。

油には身体に良い油と悪い油があります。






油は主に動物性油に多い飽和脂肪酸と、主に植物性油の不飽和脂肪酸に分かれます。
不飽和脂肪酸は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。
多価不飽和脂肪酸のオメガ3と分類される油は体内で作り出すことができないことから食べることによって摂取する必要があり、それを必須脂肪酸と呼んでいます。
主にお魚にたくさん含まれるEPAやDHA、アマニ油やえごま油など健康のためには是非積極的に摂るべきものです。

一価不飽和脂肪酸の中でも、身近なものとしては質の良いエクストラバージンオリーブオイルが挙げられます。
食物性の油は加熱に弱いものが多く、出来ればフレッシュなままで摂取したいものです。







植物性の油のほとんどが加熱に適しません。油によっては加熱するとトランス脂肪酸という極めて身体に良くない物質に変化してしまうものがあります。
常温では凝固してしまう動物性の油、飽和脂肪酸は無用に避けられる傾向にありますが、糖質の過剰摂取さえなければ悪い影響はないと言えます。